これまでバイオハザードリベレーションズ1の3DS版とPS3版の違いについてレビューしてきました。
今回は過去の記事を踏まえ、PS3・PS4などで発売されるバイオハザードリベレーションズ2は名作になれるのかについて書いていきます。
バイオハザードリベレーションズ2(以下:バイオリベ2)は果たして3DS版のような素晴らしい作品になるのかどうか。
続編に期待できる点と不安な点についてまとめました。
バイオハザードリベレーションズ2に期待できる点
これまで3DS版バイオリベ1が素晴らしかった理由、そしてPS3版がつまらなくなった理由について書いてきました。
その理由については以下の記事を参照してください。
バイオリベ2に期待できることとはどんなことでしょうか。
まずはテンポの良さでしょう。
バイオハザード5と6の悪い点は据え置き機で大作映画のような重厚感を持たせようとした結果、バイオハザードらしくなくあまり面白くない内容となってしまったように思えます。
簡単に言うとタルくてテンポが悪かった。
しかし3DS版バイオリベ1は海外ドラマのようなテンポの良さ、携帯機という手軽さの中で最大限重厚感を持たせたことが面白さに繋がりました。
バイオリベ1はゲーム自体はホラーテイストが強かったですが、「これは映画ではなくゲームだ」とプレーヤーが常に認識することでゲームを意のままに操っている気分になれました。
ゲームはあくまで自分で動かしてナンボだと私は思います。
バイオリベ2にもそのようなテンポの良さ、そして自分で操る楽しみが期待できるでしょう。
以下のプレイ動画を観ても今作がテンポ良く進んでいるのが分かります。
この点には期待できそうです。
もう一つ期待できる点、それはストーリーでしょう。
先程も書いた通りバイオリベ1は海外ドラマ風のストーリー展開が魅力の一つでした。
これによって1章ごとの区切りが良くなり手軽さが増しました。
そしてこの区切りを入れることにより各章ごとの時系列が前後しても違和感のない作りとなっていました。
このようなストーリー展開を導入するのは前例がなかったのでかなりの勇気が必要だったのではないかと私は考えています。
しかし導入するという決断を下した開発スタッフに私は経緯を表します。
今回も前作同様海外ドラマ風ストーリー展開であることが分かっています。
据え置き機というのは基本的に手軽さに欠けるところがあるのでその辺りを上手く持ち前の手軽さで補って欲しいものです。
そして何よりバイオリベ2は最初から据え置き機用に作られているという点。
これが一番期待できるところではないでしょうか。
前回記事でも書きましたが、PS3版が失敗した大きな原因は元々携帯機用に作られたゲームを据え置き機に移植したことにあります。
ですがバイオリベ2は最初から据え置き機に合わせて開発されています。
この違いは大きいでしょう。
開発するゲームハードに合わせてバイオリベらしさをうまく発揮することができれば楽しめるゲームになるはずです。
バイオハザードリベレーションズ2の不安な点
となれば当然出てくるのがバイオリベ2の不安な点ですね。
まずはマルチプラットフォームであるということ。
先ほど期待できる点にて「据え置き機用に開発されている」と書きました。
しかし据え置き機専用ではありますが、発売されるハードはPS3・PS4・XBOX360・XBOXONE(PS VITAは今回除外します)の4機種もあります。
そもそもこの4機種は発売された年、スペック、得意とする表現などがすべて異なります。
それに合わせたゲームを作るとなるとどうしても当たり障りのないゲームになりがちです。それはなぜか。
それは各ゲームハードごとの特色を無視したゲームを作らざるを得なくなるからです。
前作3DS版バイオリベは最初からゲームハードが決まっていたのでその性能をうまく発揮して素晴らしいゲームができました。
今作はうまくゲームハードごとのスペックに左右されないゲームとなるのかに注目です。
次にPS3版バイオリベ1の二の舞いにならないかという不安。
PS3版バイオリベ1はこれまで書いてきた通り迫力に欠ける残念な作品となってしまいました。
同作品をすでに遊んだことのある方は少なからず同様の不安を抱いているのではないでしょうか。
バイオリベ1はテンポの良さ、軽快さ、そして壮大でないストーリーが売りです。
携帯機だからこそ許されたこの良さが果たしてバイオリベ2ではどのように発揮されるのか。
据え置き機でもこの魅力が上手く引き出せるのかが成功のカギだと私は考えます。
バイオハザードリベレーションズ2は名作になれるのか
これまでの話を踏まえ、バイオリベ2は名作になれるのかについて考えます。
私は「なれる」と考えています。
最近私は初代バイオハザードをプレイしたのですが、バイオリベ1はこの作品に似たゲームとしての面白さを持っているなと思いました。
初代バイオはホラー要素こそあるものの、映画を観ているのではなくゲームをプレイしているという感覚が常にありました。
そしてこれと同じような感覚をバイオリベ1は持っていたのです。
バイオリベ2でもこの良さが上手く発揮できればきっと高く評価され、名作と呼ばれるに違いありません。
今作にも期待がかかります。