ゲームクリエイター三上真司。彼の開発したゲームの中でも特に有名なのはもちろん「バイオハザードシリーズ」ですよね。
彼はバイオハザードシリーズにどう関わり、そしてシリーズ化することに対しどう思っていたのか。
今回はバイオハザードを生み出した三上真司とバイオハザードシリーズとの関わりについて解説していきます。
三上真司が携わったバイオハザードシリーズとは
1996年にPSで初めてバイオハザードという作品が発売されてから20年近く経ち、その間にたくさんの所謂「バイオハザードシリーズ」と呼ばれる作品が生み出されてきました。
その中で三上氏が直接関わっている作品とはどれなのでしょうか。
まずはもちろん初代バイオハザード。
このゲームが新規タイトルながら口コミで人気となり、シリーズ化されるきっかけとなりました。
このゲームは当然三上氏自身がディレクターを務めました。
そしてシリーズ続編であるバイオハザード2、バイオハザード3、バイオハザード コード:ベロニカにプロデューサーとして関わります。
その後自らがディレクターを務めたGC版リメイクバイオハザード 、プロデューサーを務めたバイオハザード0と続き、GC版バイオハザード4にてディレクターを務めたのを最後に同シリーズに関わることは無くなりました。
三上氏がディレクターとして開発に携わったのはバイオハザード1、リメイクバイオハザード、バイオハザード4の3作となります。
それ以外の続編についてはすべてプロデューサーとして一歩引いた立場で関わっていたことが分かりますね。
そしてその関わり方はシリーズを負う毎に薄くなっていたと言います。
プロデューサーでありながら一番開発に関わっていたのはバイオハザード2。
その後バイオ3、ベロニカという順に関わる比率が減っていたそうです。
では三上氏はバイオハザードがシリーズ化して自らの手を離れていくことに対しどんな感情を抱いていたのでしょうか。
「手塩にかけた娘を嫁に出す気持ちだった」
バイオハザード1が大ヒットを記録してから短期間でコード:ベロニカまでが作られました。
各プロジェクトがほとんど同時に進んでいたといってもいいかもしれません。
恐らくこの方針はカプコンが決定したものだと考えられます。
なぜならば三上氏はゲーム開発に対し非常にこだわりを持った人物だからです。
売れるコンテンツを量産しようなどという発想はまず持っていないでしょう。
ですのでバイオハザード2~ベロニカまでの続編が自らの手を離れ他のディレクターによって開発されたことに対し、当時のインタビューにて
「自分が手塩にかけた娘を他の男に取られた気分。娘を嫁に出すような気持ち。」
と語っています。
自分が心血注いで生み出した作品が他人の手によって弄くられていくというのは非常に複雑な心境だったのでしょう。
しかしまた、そんな自身の作品が続編として世に送り出されていくのは嬉しくもあったはずです。
バイオハザード5以降、同シリーズには一切関与していないと言われる三上真司。
彼は現在のバイオハザードに対しどのような感情を抱いているのでしょうか。
気になるところではありますが、もしかしたらサイコブレイクという別のホラーゲームを作った今ではそこまでバイオハザードに対する思いというのは強くないのかもしれません。
そもそもバイオハザード自体が彼の生み出した数多くある作品の一つでしかないのですから、そこまで執着などしていないのかもしれませんね。、