さて、サイコブレイク2のディレクター交代を好意的に捉えられる理由について引き続き書いていきます。
前回記事はこちらをどうぞ。
今回はサイブレ2のディレクターを務めることとなったJohn Johanas(ジョン・ジョハナス)氏の評価をしつつ、彼が三上氏の代わりとなったことで期待できることなどを考えていきます。
個人的に今回の理由こそが最もディレクター交代に期待してしまう要因のような気がします。
なぜならば私はジョン氏にお礼を言わなければならないと考えているから。
もし彼に会うことができたならこう言いたい。
「ありがとうございます。あなたのおかげでサイコブレイクを愛せるようになりました。」
と。
John Johanas氏の仕事を評価してみる
上記画像はJohn Johanas氏
ジョン氏はタンゴゲームワークス設立当初ゲームデザイナーという役職でしたが、すでに前作サイコブレイクの追加DLC「ザ・アサインメント」および「ザ・コンセクエンス」においてディレクターを務めています。
主人公セバスチャンやその相棒ジョセフとは異なる思惑で最初からビーコン精神病院に赴いた女刑事ジュリ・キッドマンを主人公としたサブシナリオ2作。
本編では語られなかったSTEM装置やルヴィク、ヒメネス、そしてもっとも重要な存在である秘密結社メビウスについての謎を解き明かしながら主人公と同じレスリーを追うというシナリオ。
以前当ブログを読んでいた方ならご存知かもしれませんが、私はこのDLCシナリオを大変高く評価しています。
もっと言ってしまえば、このシナリオがなかったら私はサイコブレイクをあまり好きになっていなかったとさえ言えます。
というのも私、実は当時サイコブレイクを一度クリアしただけで売却しています。
理由は簡単、当時お金がなかったというのもありますが、それ以上にサイコブレイク本編に軽く失望していたからです。
当時の記事でもその理由について熱く語っています。
一番最初のレビューと、
二回目に書いたレビューです。
いずれもただクソゲーだからダメだなどとは一言も書いていません。
良い材料を揃えたのに味付けを失敗したゲームだと評しました。その感想は今でも変わりません。
もっと詳しく知りたい方は先述した記事を読んでみてください。
その味付けを失敗したと思う大きな原因の一つに話が支離滅裂すぎて分からないという要因をあげました。
元々三上氏はサイコブレイクを作る際、「夢のように支離滅裂な話を作ったら面白いのではないか」と考えた。とインタビューで語っています。
これが少し支離滅裂すぎた上、理不尽な難易度と視界の悪さ、長いローディングなどのストレス要因が重なってしまったためにユーザー離れを引き起こしてしまいました。
私もその中の一人。惜しい部分はたくさんありつつも結局当時同じような評価をしました。
ですがしばらく経ったのちに配信されたDLC「ザ・アサインメント」をきっかけにサイコブレイクを買い直した私は、同作品に対する評価を大幅に上方修正することとなります。
当時の記事でも非常に高く評価しました。
今まで感じていたストレスが良い感じになくなり、難解なストーリーにも没頭できるようになり、本編では全く好きじゃなかったジュリ・キッドマンが今では私の一番好きなキャラになりました。
キャラを好きになったということはゲームに感情移入することができたという証拠。
サイコブレイクに最も必要だったのは感情移入だったのかもしれません。
それはザ・コンセクエンスでも変わりませんでした。とても面白いシナリオで、このDLCをきっかけに私はサイコブレイクの世界に没頭することとなりました。
この2つのDLCでディレクターを務めたのがJohanas氏だと分かり、「ああ、私はこの人に足を向けて寝れないな」という気持ちになりました。
ゲームの目的が異なるというのも要因かもしれませんが、それ以上に彼の味付けが功を奏したのがDLC成功のきっかけだったと言えます。
ジョハナスさん、本当にありがとう。
サイコブレイク2に関するインタビューでベゼスダのPete Hines氏は
「前作の主人公は感情移入しづらいキャラクターであった」
と認めたうえで、
「今作では共感できるようなキャラクターづくりがなされている」
と話しています。
ジョハナス氏に私が期待しているのはDLCでの功績が非常に大きいです。サイコブレイクという一流の素材を今回はどのように料理するのか。私は彼に期待を寄せずにはいられません。
それが今作でのディレクター変更を好意的に捉えられる大きな理由の一つです。
それでは次回、3つめの要因についてお話していきます。
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