ネタバレ有りで評価する「ここが良かったサイコブレイク2」シリーズ。
今回はその第2回。
今回から具体的にサイコブレイク2のどこが良かったのかについて触れていきます。
前回を見ていない方はこちらをどうぞ。
前作DLCシナリオに引き続きジョン・ジョハナス氏ならではのクールな魅せ方、堪能させていただきました。
クールでシームレスなストーリー展開
とりあえず驚かされたのがゲームスタートからタイトルが出るまでのストーリー展開。
前作と違い、主人公セバスチャンに感情移入させるストーリー展開にしたと開発元が話していました。
実際プレイしてみるとまさにその通り!
娘のリリーが書いたセバスチャン一家の絵。ゲームスタートと同時にこの絵が燃えていくという演出の時点で既にテンション上がる上がる。
セバスチャンの過去と後悔を追体験し、前作裏切られたはずのキッドマンとメビウスに誘われ、二度と入りたく無いSTEMに再び繋がる。
そう、全ては最愛の娘リリーを取り戻すため。
この展開から既に熱かった!
特に鳥肌が立ったのがこの場面
真っ暗なSTEM内をライト一つで歩くセバスチャン。
その横に浮かび上がるサイコブレイク2の文字。
無意識に
「超かっこいい・・・」
と思わず呟いてしまいました。
それ位クールな演出だったんです。
ジョン・ジョハナスさん(今作ディレクター)、
あんたなんてもの作ってくれたんだ!
この時点で既に私は今作の虜になってしまいました。
(後で調べたらこのシーンで同じ反応している人がたくさんいました。それ位カッコよかった)
前作の古く土臭い雰囲気とは明らかに違う、雑味の無いクリアな映像。
ジョン氏がディレクターを務めた前作DLC(アサインメント&コンセクエンス)に似た、クールでスタイリッシュな世界観がそこにありました。
ジョン・ジョハナスらしさとはこういう事なんだなとしみじみ実感しました。
ストーリー展開に重きを置く今作。
チャプター間にセーブ画面が出ることはなく、ノーティドッグの放った名作ゲーム「ラストオブアス」のようにシームレスなチャプター展開となっています。
こういう持っていき方、うまくハマると辞め時が無くなり感情移入度が相当高くなるわけですが、今作は実に上手く持っていけたのではないかと思います。
大作アクション映画っぽさを出しつつも、ムービーゲームではなくきちんとゲームを遊ぶ楽しさも備えている。
その両方が上手くミックスされているなと感じました。
もしかしてリリーは脳みそだけなんじゃないか?
一部ネット界隈で恐れられていた結末。
そんな不安が終始付きまとっていましたが、
最後にきちんと生きていてくれて
無事ハッピーエンドを迎えてくれたのも素直に嬉しかったです。
もうセバスチャンにはこれ以上不幸になってほしくなかったので本当に嬉しかった。
前作と同じノリだったらきっとリリーは脳みそだけになっていたでしょう。
セバスチャン、良かったね。
もう休んでいいんだよ・・・。
サバイバルホラーゲームでありながら家族の愛情劇を織り込んできたのも新鮮で良かったです。
裏切ったかと思われたジュリ・キッドマン、
そして妻マイラ。
この2人も実は自らの正義と信念を全うする素晴らしい人物だったということも今作で判明。
セバスチャン及び我々プレーヤーの胸のつかえを取ってくれる良いシナリオだったと思います。
今回はここまで。
次回はサイコブレイクらしいフェチズム溢れるキャラクターデザインの魅力について評価していきます。
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