サイコブレイク2をネタバレ有りで評価する「ここが良かったサイコブレイク2」シリーズ。
今回はサイブレシリーズに欠かせない個性的なキャラクターデザインについてです。
前作とは一味違った魅力とは?
前回を読んでいない方はこちらをどうぞ。
フェティズムあふれるキャラクターが良かった
サイコブレイクの大きな魅力、その一つは敵味方問わずフェティズムあふれる素晴らしいキャラクターデザインです。
前作でもセバスチャン、ジョセフ、キッドなどのメインキャラを始め、敵であるルヴィクやラウラなども非常に魅力的なデザインで描かれていました。
「神は細部に宿る」
これはドイツの著名モダニズム建築家ミース・ファンデル・ローエが好んで使った言葉。
こだわったディテールこそが作品の本質を決定する。何ごとも細部まで心を込めて行わなければならない
という意味なのだそうですが、前作にはそういった細部へのこだわりがたくさん詰まっており、それが作品をとても魅力的にしていました。
その魅力は他のゲームにはない程のフェティズムから生まれている訳ですが、今作でもそんな(偏った)フェティズム溢れるキャラクターが数多く存在していました。
今作で特に感じたのはセバスチャンと
もはや主人公以上に人気となっているステファノ・ヴァレンティーニ
そしてクリーチャーの中では断トツでオブスキュラ(通称:オブちゃん)
この3人(?)が相当魅力的でした。
セバスチャンの顔や服のシワは彼の疲れからくる色気を上手く表現していましたし、
ステファノは服のセンスから細かい動作まで個性的。
いかにもなサイコパス感を表現していました。
オブスキュラは敵なのになんだか可愛い動きや声なのがとてもサイコブレイクらしかったです。
いやでもレザージャケットのキッドマンも最高だったしオニールもなんか憎めないしアニマも歌いながら襲ってくるの可愛かったし他(以下略)
それ位今作も素敵なキャラクター達を堪能させていただきました。
前作は個人的な思考がかなり強く反映された繊細で色気のあるキャラクターデザインであるとすると、
今作はより広い範囲の層に受けるとても色気のあるキャラクターデザインといった印象。
また、前作は全般的に日本人らしい細いタッチのデザインだったのに対し、今作はかなり海外のゲームなどを意識したワールドワイドなデザインに仕上がっています。
ストーリー展開とも相まって大作洋画、洋ゲー感を強く感じました。
特に今作は色々と色気が強い!
セバスチャンなんか妙に湿っていて男性の私でもエロいなーと思うほどです。
実際前作以上にその手の方(深くは言わない)の受けも大層良いみたいです。
前作と今作、どちらの作品も違った魅力があって良いと思います。
でもまあ一番個性的だったのは彼の作り出す世界を含め圧倒的にステファノでしょう。
彼の生み出す作品群は屈折しつつも大変美しく、サイコブレイクシリーズの魅力である「アート性の高さ」を一手に担う素晴らしいキャラクターであったと思います。
ステファノはサイコブレイクシリーズでもトップクラスの圧倒的存在感を放つキャラ、よくぞここまで魅力的なデザインができたものだと感心します。
本当にステファノの作り出した世界観は最高です。
いつまでも彼の歪んだ芸術作品を眺めていたいとすら感じました。
素晴らしい!
半面、悪の根源であるセオドアの世界はキャラクターを始めやや弱かったかなと思う所もありました。
どちらかというとステージ構成やデザインなどは後半の方がサイコブレイク1に近い雰囲気。
狭い場所で戦術を練るのはもちろん楽しかったですが、あえて言わせてもらうと後半からラストまでの世界観にももうちょっとパンチが効いていたら良かったかな。
でも大した問題ではないです。
セオドアについては、もし今後DLCが出たとしたら補足されていく可能性もあります。
ですが少なくともこれ以上本編のシナリオを長くするのは良い事だとは思いません。
このくらいが丁度良かったということですね!
次回はゲームシステムの魅力について評価していきます。
サイコブレイク2オリジナルサントラの試聴はこちら
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