これまで公開されているサイコブレイク2の画像および動画を見て、皆さんは明らかな前作との違いに気づきましたでしょうか。
なんと今作は前作に比べ装備が全体的に近代化しているんです。
私はこの装備の近代化こそがサイコブレイク2の方向性を示すカギであると考えています。
今回は今作の装備品に見るゲームの方向性について考えていきます。
一応ネタバレ注意ということでお願いします。
前作とサイコブレイク2の装備を比較してみよう
さて、それではサイコブレイク2に現在登場している装備と前作サイコブレイクの装備とを比較していきましょう。
・ライトの比較
サイコブレイク「ランタン」
サイコブレイク2「フラッシュライト」
前作では古いランタンだったのに対し、今作ではより明るく軽量で便利なフラッシュライトに変更となっています。
・ハンドガン
サイコブレイク2「自動式拳銃」
前作ではアナログで通常6発しか装填できない「リボルバー拳銃」だったのに対し、今作では最低でも6発以上初期から装填可能と思われる「自動式拳銃」に変更となっています。
・ショットガン
サイコブレイク「100年以上も前に設計された散弾銃」
前作がとても古いショットガンだったのに対し、今作では近代的でより扱いやすいものに変更となっています。
・アガニクロスボウ
性能の違いは分かりませんが、こちらも前作より近代的でスタイリッシュなデザインに変更となっています。
・サイコブレイク2「コミュニケーター」
何よりも印象的なのがこのコミュニケーター。
前作は幻影のようなものが回想シーンの再現(恐らくは脳の記憶という扱い)として出ていましたが、今作ではこのコミュニケーターによってユニオン(今作のSTEM)で過去に起こった出来事を拾うことが可能なんだとか。
このようにサイコブレイク2は前作より全体的に近代的な装備が増え、レトロ感が無くなっていることが分かります。
この時点で前作とは異なるコンセプトでゲームが作られているということが分かります。
前作は「80年代のゴシックホラー」を目指して作られた
ご存知の方も多いと思いますが、前作サイコブレイクは、サバイバルホラーゲームの金字塔バイオハザードを作った三上真司氏がディレクションしたゲームです。
その際目指した方向性は「80年代のホラー映画、ゴシックホラー映画」のようなゲームだとインタビューで語っています。
ゴシックホラーとは、幽霊やドラキュラなどの超常現象、超神秘的現象を題材としたホラーで、イギリスの18世紀~19世紀の古い邸宅や古城が主な舞台だそうです。
そう言われてみれば、サイコブレイク本編にはそのような建物、シチュエーションが多く見られていたように思います。
そのレトロ感を損なわないために、装備品も古いもので統一されていたと考えられます。
古い装備というのはランタンにせよハンドガンにせよ、使用法に何かと不便があります。
リロードが遅かったり、照準が合わせにくかったり。弾の装填数が少なかったり。
そんな装備の使いにくさもまた、ギリギリの状況で生き残る快感をユーザーに与えるための味付けだと考えていたのではないかと思います。
武器が便利で強すぎると緊張感が薄まってしまいますからね。
しかし今作ではレトロな雰囲気など無く、全体的に機能的で近代的、そしてスピーディーな展開を予感させる味付けが随所になされている気がします。
このより近代的でスピーディーな雰囲気こそがサイコブレイク2のゲームコンセプトなのではないかと私は考えます。
サイコブレイク2はよりスピーディーでアクション要素のあるゲームデザインに?
前作のインタビューにてディレクターの三上氏はこう言いました。
「移動スピードはゲームにおいてとても重要なこと。遅くすれば緊張感が増すが、広いフィールドが舞台となると逆にダルくなってしまう。だからゲームの移動スピードは最初に決めないといけない。」
サバイバルホラーにおいて移動スピードが速いということは、緊張感をユーザーに与えなくなってしまう要因に成りかねないということです。
ですが正直なところ、前作の移動スピード感については少々遅いというかトロいという印象が強かったように思います。
もちろん個人的には好きですが、
ライトユーザーにとっては色々な面で少しストレスをかけ過ぎだったかなという部分は否めません。
なので今作は装備品を見る限り、より取っつきやすくするためスピード感を上げているのではないかと考えられます。
戦闘要素を高くしスピード感を高めれば、サバイバルホラー感こそ弱くはなりますが、テンポが良くなり爽快感も増します。
とすると、前作より広いフィールドとスピーディーな戦闘が想定されるサイコブレイク2は、前作より取っつきやすいゲームデザインとなっている可能性が高いと考えられます。
前作が「訳も分からないままSTEMに放り込まれ、ただ生き残るためだけに進む」のに対し、
今作は「娘リリーを助けるため危険なSTEMに自ら乗り込む。助けるためなら手段は問わない」
というスタンスであるということは既に公式インタビューで明らかとなっています。
そう、すでにセバスチャンはSTEMが危険な場所であると分かっているのです。
殺される前に殺さなければリリーを助けられない。ならば邪魔者は積極的に排除する。
邪魔者を積極的に排除するということは当然戦闘の機会も増えるということ。
戦闘が増えればその分弾薬が出現する機会も武器のバリエーションも増えるでしょう。
つまり今作はより積極的な戦闘に特化した作りになっていると考えられます。
前作は結果として日本酒やワインのように嗜好性の高いゲームに仕上がったと語った三上氏。
今作ディレクターのジョン・ジョハナス氏がそれをより幅広い層に支持されるようなゲームデザインにしているとしたら、ストーリーや世界観が素晴らしいサイコブレイクを再評価してくれるユーザーも増えるかもしれませんね。
「キャラクターとストーリーにフォーカスした」と言われているサイコブレイク2。
前作とは異なる爽快感、楽しさに注目したいですね!
【小ネタ】ハンドガン変わっているの知ってました?
トレーラー内のムービーシーンでセバスチャンの持っている銃がリボルバーなのに対し
実際の戦闘画面ではオートマチック式ハンドガンに替わっているって知ってました?
恐らく最初のリボルバーはゲーム冒頭の時のみ持っている銃で、何らかの理由で失くしてしまうのだと思われます。
そしてそのあとキャビネットに置いてあった銃を拾って
このハンドガンでゲームを進めていくものと考えられます。
どのような流れでリボルバー式ハンドガンを失くすのかも注目ですね!